慶應義塾大学図書館・情報学科のカリキュラム改訂および新設博士課程―経過報告Revisions of curricula and new Ph.D. program at the School of Library and Information Science, Keio University: A progress report
発行日:1975年10月31日Published: October 31, 1975
昭和26年,慶應義塾大学にわが国で始めての図書館学科が創設されてから,もうすぐ四半世紀にもなろうとしている。この間に何回か学部課程のカリキュラムを改訂してきたが,特に昭和44年度から始まり,本年4月に開設された博士課程の準備段階であった昭和49年度の始めまでの5年間は,学部課程のカリキュラムの再検討および修士・博士課程の調査検討に並々ならぬ努力がはらわれた。
また,本学科の教員のみによる検討が客観性を欠くことを恐れ,昭和46年,内部検討が一応終結した段階で米国からドロシー・パーカー博士とフォスター・モーハート博士の両氏を招聘し克明な調査が行なわれたが,本文には両氏の調査経過と勧告が紹介されている。
さらに,図書館情報学の分析の結果考えられた理論的なカリキュラム構造と,本学科学部課程で採用した実際上のカリキュラム構造を対比している。修士課程のカリキュラム構造には若干の欠陥や不均衡な点が発見されたが,今後の大学院課程のカリキュラム改訂の際には,根本的な研究と学部・修士・博士課程の一貫性に一層留意する必要があろう。
© 1975 三田図書館・情報学会© 1975 Mita Society for Library and Information Science
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