レファレンス・サービスの評価の枠組みとレファレンス・サービスの質の評価法
慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻 ◇ 〒108-8345 東京都港区三田二丁目15番45号
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【目的】本研究の目的は,公共図書館におけるレファレンス・サービスの評価のための枠組みを構築し,その枠組みに基づいてレファレンス・サービスの質評価のための方法を提案することである。
【方法】レファレンス・サービスの評価の枠組みを構築するために,レファレンス・サービスの評価に関する先行文献を調査した。調査の結果構築した枠組みは,「評価の構成」「評価の文脈」「評価の規準」「評価の方法・尺度」の4つの次元から構成されている。
本研究では,レファレンス・サービスの質を評価するために,質問紙調査形式の利用者調査を行うことを提案している。この方法は,レファレンス・サービス評価の効果的な方法だと考えられるからである。評価の方法を開発するために,公共図書館の利用者に対してフォーカス・グループ・インタビューを行った。フォーカス・グループ・インタビューの結果を検証し,図書館利用者の視点からレファレンス・サービスの質を評価することができるような質問紙調査を開発した。
【結果】文献調査を行い,熟考することにより,これまで示されていなかったレファレンス・サービスの評価の枠組みを構築した。また, レファレンス・サービスの質を評価するための方法として,効果的なツールを開発した。
© 2009 三田図書館・情報学会
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