図書館学教育に対する財団の援助Feast or famine
発行日:1971年9月1日Published: September 1, 1971
本稿は,カーネギー,ロックフェラー,フォード3財団が図書館学教育に対して与えた援助を詳細に記述したものである。
1881年以来公共図書館の建設に5600万ドルを投じたカーネギー財団は,Alvin S. Johnsonの調査により,所謂カーネギー図書館における専門職員の不足がサービスの質を低下させている事実を知り,Charles C. Williamsonを招いて図書館員養成に関する調査を依頼した。この調査がかの有名なウィリアムソン報告書を生むことになったが,財団はその勧告に従い,1920年代前半に図書館サービス10年計画を立て,500万ドルを投じた。それ以来同財団は図書館学教育の分野で多種多様な援助を与えている。
カーネギー財団の援助の対象が主として米国内に限られていたのに対して,後進国の援助を特色とするロックフェラー財団は,ALAのInternational Relations Othceを通じ,海外の図書館活動や図書館学教育の振興に多額の援助を与えてきた。
カーネギー,ロックフェラー両財団に較べて,図書館学教育に対するフォード財団の直接的な援助は少ないが,Council on Library Resourcesを通じて,多くの図書館学教育関係者が研究の面で少なからぬ恩恵に浴している。
(I. A.)
© 1971 三田図書館・情報学会© 1971 Mita Society for Library and Information Science
This page was created on 2022-07-21T11:49:02.656+09:00
This page was last modified on
このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。